ごあいさつ

大会長あいさつ

広島県老人保健施設協議会
会長 畑野栄治

中国地区介護老人保健施設大会 in 広島を、広島市にて令和5年9月21日(木)に開催するにあたり、広島県をはじめ多くの方々にご協力を賜りました。誠にありがとうございました。会員の皆様は、老健を地域包括ケアの拠点とすべく老健の五つの役割を担ってエネルギッシュに業務にご尽力していただいていると思います。3年余に渡ってのコロナ感染のために、ご自身への感染のリスクだけでなく、入所者ご家族の面会制限などこれまでの感染対策を実践するなかで、心身とも大変にストレスの多い毎日を送ってこられたのではないかとお察しいたします。

さて、コロナ禍で延期になっていた中国地区介護老人保健施設大会のこれまでの経緯について少しご説明をいたします。平成17年までは中国地区介護老人保健施設大会と四国地区介護老人保健施設大会がそれぞれ別々に開催されていました。全国老人保健施設協会(全老健)の理事は中・四国ブロックから選任されるという全老健役員選挙事情から、中国地区介護老人老健大会も中国と四国が別々に開催するのではなくて合同で開催するということが決まりました。これを受けて平成18年に第一回の老人保健施設中四国ブロック大会が開催されました。以後、毎年中国地区と四国地区で交互に大会を主催して平成26年まで中四国ブロック大会が開催されてきました。

国はそれぞれの地域にあった独自の地域包括ケアのシステムの構築を目指しています。しかし、中国地区と四国地区では地理的そして人口動態などを含めた社会環境が大きく異なっています。また、中四国ブロック大会を開催しても、中国地区から四国地区へあるいは四国地区から中国地区への参加者がきわめて少ないなどの課題が指摘されました。この課題解決に向けて平成27年から中国地区と四国地区は再び別々に大会を開催するようになって今日まで続いています。中国地区での老健大会はかっての中国地区介護老人保健施設大会から名称を新たにして生まれ変わって、中国地区介護老人保健施設大会 in 広島として第一回を故・山口昇大会長の下で2日間に渡って広島県で開催されました。以後の大会会長は広島県から反時計周りでそれぞれの県老健協議会会長が務めています。すなわち、平成28年度が岡山県、平成30年度が鳥取県、令和元年度が島根県そして令和2年度と令和3年度の山口大会はコロナ禍にあったので2年連続で延期となり令和4年にやっとハイブリット形式で開催することができました。本年は大会運営をする五つの担当県が1巡したので、広島県が本大会を運営することになりました。

感染症専門家によりますと、まだウィルスの感染力が強くて第9波が予測されています。そこで、本大会でも感染リスクに対応したハイブリッド形式での開催としました。

本大会の実行委員長として周到に準備していただいた広島県老健協議会副会長藤井功氏からは、時代に即した大会プログラム案を出していただきました。プログラムの中には、科学的な介護サービス実現のために必要であり今後も普及がさらに促進されるICF活用後の光と影について各県代表者からご発表いただきます。また、老健利用者の事故報告やヒヤリハットの中で最多の転倒の課題については、重心動揺計によって簡単に立位年齢を計測し、リハビリなどによって改善した転倒リスクを定量的に評価できる機器の紹介などもあります。

来年度は介護報酬、医療報酬そして障害福祉サービスでの報酬改正があります。社会保障審議会の介護報酬部会などで老健の立場を強く訴えておられる全国老人保健施設協会会長の東憲太郎先生からは、介護報酬部会でのブランドニューの貴重な情報をキャッチできるのではないかと大いに期待をしています。その他には、岡山県老健協議会会員でもあり日本医師会常任理事の江澤和彦先生からも、来年からの医療・介護分野の動向の最新情報に触れることが出来ると思います。

本大会の会場である広島県医師会館はJR広島駅から徒歩数分のきわめて便利なところにあります。また、広島駅構内そして駅周囲では広島ならではの美味しい食事を堪能できますので、日帰りの大会にはとても便利です。本大会が、会員皆様にとりまして意義ある大会となるように運営しますので、たくさんのご参加をお待ちしています。

大会実行委員長あいさつ

大会実行委員長 藤井 功
(広島県老人保健施設協議会 副会長)

第6回中国地区介護老人保健施設大会開催を広島県が担当させていただくにあたり、藤井功が大会実行委員長を仰せつかりました。一言ご挨拶申し上げます。

本大会は東憲太郎先生(公益社団法人全国老人保健施設協会会長)にご出席いただき本年9月21日開催とすることは1月には決まり準備を進めておりましたが、私共の不手際によりホームページによるご案内が大きく遅れることになり誠に申し訳ありません。しかし開催に向けて皆様をお迎えする準備は順調に進んでおります。どうぞご安心ください。

さて老人保健施設協会会員は日々研鑽に努め地域包括ケアシステムの中心的役割を担うだけでなく、多くの学会活動・研究発表にも熱心に取り組んでおります。老人保健施設が関与している学会も多くあります。

今年度も、全国介護老人保健施設大会(宮城)、各県単位の老人保健施設大会、日本慢性期医療学会(大阪)、慢性期リハビリテーション学会(大阪)などが直ぐ浮かびます。その中で中国地区介護老人保健施設大会のなすべき役割について考えました。多くの研究発表は他の学会に任せ、今大会では皆に是非紹介したい演題を厳選し発表していただきます。 僅か5題ではありますがより内容の濃い議論が期待できます。その他現在私たちが直面している問題を一歩でも解決に向けて進めるべく江澤和彦先生をお迎えしてシンポジウムを企画いたしました。科学的介護情報システム(LIFE)の活用は高齢者医療介護を科学的に解析する為に必要な手段です。皆で勉強し議論を深めたいと思います。

高齢者の転倒はどの施設にとっても重要な問題です。転倒を予知することは出来ないでしょうか。隠れた転倒リスクを立位年齢として見える可する研究をしておられる島圭介先生には最新の研究成果を発表していただきます。

一方少子化が進んでいる日本では介護人材不足も大きな問題です。出生率が高く多くの有能な介護人材が来日しているインドネシアの国内事情を自国で人材育成に努力しておられるIAN RUDIANA氏から伝えて頂きます。

地味で身近な学会として第6回中国地区介護老人保健施設大会を開催させて頂きます。多くの会員様のご来広を期待しております。